排水機場の運転管理

排水機場の運転管理

平成21年10月15日建設水道常任委員会(決算)
質問(弘瀬)
排水機場の運転管理についてお尋ねします。
 平成16年の台風23号では、兵庫県豊岡市内で円山川の右岸が破堤し、大きな被害が発生をしました。このとき、円山川流域の排水機場は、円山川水位が国交省の事務所内規で定めた水位を超えたため、豊岡市内の市街地を浸水被害から守る左岸の排水機場も含め、すべての排水ポンプの運転を停止しました。その結果、左岸の市街地の浸水被害が拡大をしました。このことを教訓としてお尋ねします。
 豊中市では、例えば放流先河川の水位が一定値を超えた場合あるいは下流の左岸が破堤した場合に、上流の右岸にある排水機場の運転を継続するのか否か、そのルールをお聞かせください。

答弁(下水道施設課主幹・杉浦英)
現在、運転調整のルールについては特に定めはございません。ご質問の課題については、平成12年9月の東海豪雨において愛知県庄内川、新川で発生した洪水被害に端を発し、全国的なルールづくりが必要とされております。
 本市につきましても、千里川、猪名川などについて、現在、国土交通省の近畿地方整備局が中心となって、大阪府、兵庫県及び関係市町村などとルールの策定に向けて猪名川流域総合治水対策協議会の中で協議中でありますので、よろしくお願いいたします。

要望(弘瀬)
 豊岡市の事例では、円山川の水位が堤防の限界である計画高水位からマイナス1メートルの時点で流域の排水機場の運転を停止する内規が国土交通省豊岡河川国道事務所にあり、その内規に従い、同事務所から豊岡市に対して排水ポンプの停止が伝えられたとのことです。このとき、排水機場の運転を管理する豊岡市の市長は、ポンプ停止のルールを知らなかったけれども、脂汗をかきながら本当にとめていいんですかと詰め寄る職員に辛い指示をしたとの報道がございます。このことは対岸の火事ではありませんし、遠い未来の話でもありません。
 豊中市が作成し、公表した洪水ハザードマップでは、豊中市内の河川の破堤を想定しておりますから、政策の整合性からも、排水機場の運転管理について破堤を想定したルールづくりが必要と考えます。そして、そのルールについては市民に広く周知することが危機管理上からも重要であると考えます。関係各位の積極的な取組みを強く要望いたします。


平成22年10月12日建設水道常任委員会(決算)
質問(弘瀬)
排水機場の運転管理についてお尋ねいたします。
 私は昨年10月の当委員会において、平成16年の台風23号で兵庫県豊岡市内の円山川右岸が破堤し、大きな被害が発生したとき、円山川流域の排水機場は円山川水位が国交省の事務所内規で定めた水位を超えたため、豊岡市内の市街地を浸水被害から守る左岸の排水機場も含め、すべての排水ポンプの運転を停止した事例を紹介し、豊中市の排水機場について、その管理ルールをただしました。そのときのご答弁は、「千里川、猪名川などについて、現在国土交通省の近畿地方整備局が中心となって、大阪府、兵庫県及び関係市町村などとルールの策定に向けて、猪名川流域総合治水対策協議会の中で協議中」とのことでした。あれから1年が経過しましたので、改めてお尋ねします。
 豊中市では、例えば放流先河川の水位が一定値を超えた場合、あるいは下流の左岸が破堤した場合に、上流の右岸にある排水機場の運転を継続するのか否か、平成21年度の協議内容も踏まえ、そのルールをお聞かせください。

答弁(下水道施設課長・高田明一)
 排水ポンプ場の運転につきましては、平成13年6月に国土交通省河川局から、出水時における排水ポンプ場については運転調整等の適切な措置が講じられるよう通知があり、猪名川流域総合治水対策協議会の中で、平成14年2月、猪名川排水ポンプ場運転調整に関する準備会が開催されました。平成18年3月には専門部会が設立をされ、これまでの確認事項としましては、堤防が決壊すれば運転調整はやむを得ないとの一定の理解を得られていますが、その後のルール策定には至っていないため、引き続きルールの策定に向けて関係当局に働きかけてまいりますので、よろしくお願いいたします。

要望(弘瀬)
 豊岡市の事例では、事前に明確なルールがあり、河川管理者の決定を受けて、豊岡市長は断固として排水機場運転停止を行いましたが、猪名川流域では明確なルールが策定されておりません。仮に豊中市内の河川で左岸が破堤した場合、右岸側の排水機場の運転を停止するか否か、現状ではその判断は市長の判断になると思われます。この場合、淺利市長はどういう判断をされるでしょうか。排水ポンプの運転を継続すれば、左岸側の浸水被害は拡大する可能性があります。一方、排水ポンプの運転を停止すれば、右岸側の住宅地などが内水によって浸水するのを指をくわえて見ていることになります。いずれの場合も事前に周知された明確なルールに基づく判断でなければ、市長の判断に対する市民の理解は得られないと思います。ぜひ猪名川流域総合治水対策協議会での明確なルール策定に向け、豊中市から積極的に働きかけることを強く要望いたします。
 また、庄内下水処理場等の雨水排水先である神崎川流域においても同様のルール策定が必要であると意見を申し上げます。

平成23年12月定例会(本会議)-12月20日
質問(弘瀬)
洪水対策についてお尋ねします。
(中略)
内水氾濫発生のリスクについてお尋ねします。
内水氾濫が発生する要因として、計画降雨強度を上回る豪雨、排水機場の故障による内水排除機能の喪失、排水機場の放流先河川の破堤や水位上昇による排水運転の抑制などが想定されますが、このことについて上下水道局の見解をお聞かせください。

答弁(上下水道局技術部長・入川理)
上下水道局への3点のご質問のうち、排水ポンプ場の放流先河川の破堤や水位上昇による排水運転の抑制に関しましては、結果として内水氾濫が発生するものの、原因としては河川排除能力を上回る外水の発生によるものだと認識をしており、内水被害とは一線を引くものだと考えております。
 そういう状況のもと、排水ポンプ場の運転につきましては、猪名川流域総合治水対策協議会の中で平成18年3月から専門部会が設立され、検討を行っております。部会の中では、堤防が破堤すれば運転調整はやむを得ないとの一定の理解を得ておりますが、運転調整を行う基準、例えば水位設定などの課題が多く、ルール策定には至っていないのが現状であります。

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